コラム・レポート

2016-11-17

定額(固定)残業手当とは何ぞや?

労働相談&労働トラブル 人事制度&賃金制度

定額残業代、固定残業代、という制度を導入している会社があります。弊社にもよくお問合せいただく内容です。

本来ならば、1分間でも残業した場合は、割増賃金を支払う必要があります。これを、例えば「月20時間分の時間外割増手当を定額残業代として〇万円支払う」と決めることが「定額残業代」という仕組みです。もしくは「月〇万円を定額残業代として支払い、実際に働いて時間計算し超えた分は支払う」ということでも構いません。

重要なのは、「実際に計算した時間外割増手当や深夜勤務手当が固定的に支払っている固定残業代をオーバーしたら、超えた分は給与を払わなければならない」ということです。(当たり前ですが・・・)

定額残業代にすれば残業を払う必要がない→これは大いなる勘違いです。

じゃあメリットは何もない???いえ、メリットもあります。次のような点です。

<メリット>

  • 残業代込みで人件費をある程度の枠組みで予算化することができる
  • 求人募集時に総支給額が多く見える
  • 働いても働かなくても給与が定額になるため、仕事の能率を上げることができる

ただしデメリットもありますので導入はご相談ください。

<デメリット>

  • 事務作業が減るということはない(タイムカードも当然つけなければいけない)
  • 求人募集時にブラック企業ではないかと疑われてしまう可能性がある
  • 正しく導入しないと未払い残業代のリスクがある

導入のご相談はお気軽に!


人事労務ニュース 【アイプレス】も定期的に発信しています。
このコラムサイトで掲載していますので、ぜひご覧になってください。

賃金シリーズ 『賃金とは』

従業員に給与として与えるのは
金銭でなくても大丈夫?

本記事は情報・記載内容は正確を期して提供し、誤りがないよう注意・確認の上、編集されていますが、不完全な記述や誤植が含まれる場合があります。

これらのコンテンツに記載された情報の完全性・正確性および利用結果について完全なる保証を与えるものではございませんので、ご利用は自己責任でお願いいたします。
なお、本記事において引用している行政機関等の発表内容に対するご質問は、発表元に直接お問い合わせ下さい。


問題社員「入れない・生まない・残さない」® ~ 労働トラブル「事例と対策」
問題社員「入れない・生まない・残さない」® ~ 労働トラブル「事例と対策」
問題社員「入れない・生まない・残さない」® ~ 労働トラブル「事例と対策」

アーカイブ

   

人事のことでお悩みがあればお気軽にご相談ください。

ご相談フォーム
  • アイプラスHRコンサルティング株式会社
  • 労働トラブル「事例と対策」
  • 賃金制度を見直す|社労士事務所の賃金制度改定応援サイト
  • 社会保険労務士個人情報保護事務所 認証番号 第111246号

ページトップヘ