精神障害とは、仕事や私生活におけるストレスにより精神機能に障害が生じ、通常の日常生活が困難になっている状態のことをいいます。精神障害を発病してしまった場合、発病した精神障害が労災として認定されるのはその発病の要因が仕事による強いストレスによるものと判断できる場合に限られます。 精神障害が労災認定される要件は以下の①~③となります。 ①認定基準の対象となる精神障害を発病していること②認定基準の対象となる精神障害の発病前おおむね6カ月の間に業務による強い心理的負荷が認められること③業務以外の心理的負荷や個体側要因により発病したとは認められないこと 政府が定めている対象となる「精神および行動の障害」に該当する精神障害が発病する前の約6カ月以内に、仕事が原因となる心理的負荷が強いと評価された場合に、労災認定されます。 ただし、仕事を要因とするストレス(業務による心理的負荷)を受けていたとしても、私生活でのストレス(業務以外の心理的負荷)が強い場合や、個体側要因(アルコール依存や家庭の出来事など)が関係している場合は、発病の原因の判断は慎重になされることとなり...
カテゴリー:労働相談&労働トラブル
職場におけるパワーハラスメントとは 以下の①~③の3つの要素を全て満たすものです。①優越的な関係を背景とした言動②業務上、必要かつ相当な範囲を超えたもの③労働者の就業環境が害されるもの ここでいう『職場』とは労働者が業務を遂行する場所を指します。通常就業している場所以外の場所であっても、労働者が業務...
熱中症対策が必要な季節となりました。会社にとって必須である熱中症対策、怠ってしまうと、会社としてどのようなリスクがあるのでしょうか。熱中症と労災と安全配慮義務について解説です。...
従業員が仕事に関して強いストレスを抱え、休職せざるを得なくなってしまった… そんなご相談をよくいただきます。 メンタル不調とは、業務遂行能力の著しい低下、職場の規律や秩序を乱す不適切な言動を起こす状態を指しています。 厚生労働省では、以下のようにメンタルヘルス不調を定義しています。 ◆ 労働者の心の...
ご好評いただいている、労務セミナーを開催します。 弊社は「対話と気付き」を経営理念として掲げている、社労士が人事コンサルティングする会社です。ありがちな一方的な講義だけではなく、労務相談の時間も設けたセミナーとして仕立てました。 セミナーのテーマに関する個別の質問会も開催します。どうぞお気軽にご参加...
厚生労働省から「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」が公表されました。テレワーク導入に際しての留意点やルール策定について示されていますが、その中で今回は「労務管理上の留意点」を紹介させていただきます。 (1)テレワークにおける人事評価制度 人事評価は企業が労働者に対してどのよう...
労働条件審査をするにあたって「調査」を行いますが、そもそも調査とはどういうことをするのでしょうか?突然現場に来られても困る。。ということは文字通り困ると思いますので、一般的な調査のパターンや会議体について書き出してみます。 調査の種類 キックオフミーティング 経営労務監査に関係するメンバーとの顔合わ...
次世代法に「不妊治療を受ける労働者を配慮した措置の実施」が追加されます...