コラム・レポート

2023-10-02

10月は「中小企業退職金共済制度」の加入促進強化月間

■アイプラスからのご案内 厚生労働省の公表情報

10月は、中小企業退職金共済制度の「加入促進強化月間」とされ、制度への加入促進や広報活動を厚生労働省所管の独立行政法人勤労者退職金共済機構が実施します。

加入促進強化月間中、勤労者退職金共済機構は、中小企業退職金共済制度の加入促進活動や広報活動を積極的に実施し、制度に関する個別相談や説明会を実施するとのことです。

 

◇◆中小企業退職金共済制度(中退共制度)とは

主に中小企業の常用労働者を対象とした退職金共済制度です。
退職金制度を単独で備えることが難しい中小企業について、事業主の相互共済の仕組みと国の援助によって退職金制度を設け、中小企業で働く方々の福祉の増進を図り、中小企業の振興に寄与することを目的とされています。

中退共制度は、中小企業の事業主同士が掛金を拠出しあう仕組みと、国の援助で成り立っています。
掛金の一部を国が助成し、管理も簡単で、税制上の優遇措置が受けられるなどのメリットがあり、令和5年6月末時点で、約56万の中小企業が加入しています。

 

◇◆中小企業退職金共済制度(中退共制度)加入のメリットとは

1.掛金の一部を国が助成
新しく中退共制度に加入する事業主や、掛金月額を増額する事業主に、掛金の一部を国から助成されます。

2.管理が簡単
掛金は口座振替なため支払い手間が発生しません。
また、従業員ごとの納付状況や退職金の試算額を事業主にお知らせされます。

3.掛金は非課税
掛金は、法人企業の場合は損金として、個人企業の場合は必要経費として、全額非課税となります。
※資本金の額または出資の総額が1億円を超える法人の法人事業税には、外形標準課税が適用されます。

4.掛金月額が選べる
従業員ごとに掛金月額を選択できます。また、加入後の増額も可能です。
※掛金月額を減額する場合は、一定の条件が必要です。

5.通算制度もある
一定の要件を満たす従業員については、掛金納付月数などの通算ができます。

6.退職金は直接従業員へ支払われる
退職金は、勤労者退職金共済機構から直接、退職者の預金口座に振り込まれるため、支払い手続きは不要です。
※事業主が従業員に代わって退職金を受け取ることはできません。

7.加入特典がある
加入企業の特典として、勤労者退職金共済機構・中退共本部と提携しているホテル、レジャー施設等を割引料金で利用でき、従業員の方への福利厚生として活用いただけます。

 

 

中小企業退職金共済制度は、中小企業で働く従業員の方々の福祉の増進と中小企業の振興に寄与すること等を目的としています。
国が設けている退職金制度なため、掛金の管理・運用が安全であり、掛金助成処置もあります。
自社内で退職金制度を設けていないようでしたら、この機会に加入を遠投されてみてはいかがでしょうか。

 


アイプラスでは、退職金制度についてもご相談承っています。

・新しく退職金制度を導入したい
・今ある人事制度を見直したい

人事諸制度の整備と従業員の成長をサポートします。

 

 ご質問やお問合せは、ページ下部の『ご相談フォーム』よりお待ちしております。

 


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