労働条件審査~従業員満足度調査(ES調査)
スタッフコラム 労働相談&労働トラブル労働条件審査では、従業員満足度調査も行っていきます。従業員満足度調査での注意点について簡単にまとめてみました。
従業員満足度調査では、
- 会社の方向性に対する意識
- 職場の環境に対する意識
- 人間関係に対する意識
- 処遇に対する意識
- 将来ビジョンに対する意識
などを測定していきます。
調査の項目
従業員満足度調査では、会社のこと、職場のこと、人間関係のことなど、働く人を取り巻く環境について、それぞれ確認をしていきます。
会社の方向性に対する意識
ビジョンや方針の発信、トップの姿勢、権限移譲、組織体制 などについて聞いていきます。
- 会社の経営方針について十分に理解しているか
- 会社のトップが従業員の声に耳を傾けているか
- 会社のトップが常に改革を心掛けているか など
職場の環境に対する意識
安全管理や衛生管理、職場の設備、仕事の進め方、ハラスメント などについて聞いていきます。
- 職場では決められたルールや約束はきちんと守られているか
- 職場は業務を進める上で適切な環境にあるか
- 職場の安全や衛生管理がされているか など
人間関係に対する意識
同僚や上司との関係、指揮命令のありかた、多様性 などついて聞いていきます。
- 職場では自由に意見や提案をしやすい雰囲気にあるか
- 上司は適切な指導・支援をしているか
- 職場はチームワークがよいほうか など
処遇に対する意識
給与、労働時間、福利厚生、人事評価、異動、仕事の負担感 などについて聞いていきます。
- 残業を含む現在の労働時間が適切であるか
- 休日や休暇の取得は取りやすい環境にあるか
- 人事評価は適切に行われていると思いますか など
将来ビジョンに対する意識
仕事のやりがい、教育・研修、仕事に対する魅力 などについて聞いていきます。
- 今の仕事が今後ともやりがいがあるか
- もっと自分自身に知識や技術を身につけたいか
- あなたはこの会社で今後ともずっと長く働いていきたいか など
従業員満足度調査を実施する上での注意点
属性の設定が大切
従業員満足度調査では、「属性」を設定していきます。「属性」とは「肩書」「性別」「役職」など、従業員が持つ特徴のことを指します。会社ではすべての従業員が同じ認識を持っているのではなく、立場などの属性によって認識が異なります。
例えば、「プロパーで採用された従業員と、中途で入社してきた従業員で認識に温度感がある。」「若手の従業員と、管理職以上の層で認識に乖離がある。」など同じ会社の施策であっても、立場によって反応は異なりますし、属性の違いによる温度感を適切に把握していくことが、有意義な人事施策を打つための必要情報となります。
アンケートの作り方についてもコツがある
なお、アンケートの作り方に関する記事も用意していますので、併せてごらんください。
意識調査票の作り方(1)~企画時の検討ポイント
http://sr-iplus.co.jp/column/qa/survey/4936/
意識調査票の作り方(2)~企画時の検討ポイント
http://sr-iplus.co.jp/column/qa/survey/4943/
意識調査票の作り方(3)~設問を作る時のポイント
http://sr-iplus.co.jp/column/qa/survey/4948/
意識調査票の作り方(4)~設問文・回答用紙作りのポイント
http://sr-iplus.co.jp/column/qa/survey/4956/
意識調査票の作り方(5)~回収のポイント
http://sr-iplus.co.jp/column/qa/survey/4999/
意識調査票の作り方(6)~集計のポイント
http://sr-iplus.co.jp/column/qa/survey/5003/
意識調査票の作り方(7)~集計のポイント
http://sr-iplus.co.jp/column/qa/survey/5005/