「通常の会議よりリラックスして意見を言い合える」として社内の各部署で昼食を取りながら打ち合わせをするケースが増えています。しかし社員からは「休憩時間は自由に過ごしたいのに、半ば強制的にランチミーティングに参加しなければならず、その頻度も増えている」との苦情も出ています。こうしたランチミーティングの時間は労働時間と考えるべきでしょうか。労働時間となる場合、別途休憩時間を与えなくてはならないのでしょうか。 回答 職務内容に関係するランチミーティングは、参加が任意で、不参加による特段の不利益がない場合を除いて労働時間となり、その場合は別途休憩時間を与えるべきです。 ポイント 1.使用者が命じたものではなく、自由参加のものであれば、参加時間は労働時間とはならない。 2.ランチミーティングが労働時間となり休憩時間を付与しなかっった場合は、その時間については、就業規則(または労基法37条)により賃金(あるいは割増賃金)の支払いが必要ですが、さらに、休憩時間の付与義務違反として、休憩できなかったことによる損害(慰謝料)の支払い義務を負います(住友化学工業事件 最高裁三...
カテゴリー:労働相談&労働トラブル
給与計算や賃金制度に、「定額残業代制度」や「固定残業代制度」を導入している企業もあると思います。 定額残業代や固定残業代制度とは、一定時間の残業を見込んで、残業の有無に関わらず、「月○時間分の割増賃金を、定額残業代として○万円支給する」という具合に、一定額の割増賃金を支給する制度です。 この定額残業...
「休日」も「休暇」も「お休み」ですが、具体的にどういった点が異なるのでしょうか? 労務管理の視点で考えると、休日と休暇の意味合いは異なり、賃金計算などに影響を与えます。 今回は、普段あまり意識しない「休日」と「休暇」の違いについて説明します。 社会保険労務士法人アイプラスのウェブサイトはこちらhtt...
会社で働いているとパート社員やアルバイトという言葉は、しばしば使用します。そもそも、パートとアルバイトの違いは何なのでしょうか? 一般用語としての「正社員」「契約社員」「パート」「アルバイト」「嘱託社員」という言葉が、法律の観点から見たときに、どのような意味を持つのか、お話をしていきます。 チャン...
割増賃金は残業や休日出勤など、通常の業務時間外に勤務をしたときに支払われる印象がありますが、深夜割増賃金はそうではありません。 時間外割増や休日割増と少々性格の異なる、深夜割増について説明をします。 チャンネル登録もお忘れなく!http://www.youtube.com/c/Meguro-sr =...
休日に出勤をした場合は、休日手当(休日の割増賃金)を支払わなければならないことは良く知られています。 しかし、「休日」でも割増賃金の割増率が条件によって異なることはご存じでしょうか? この動画では、「休日」の割増賃金についてお話をしています。 休日手当を支払う必要がある 今回は、休日手当について説明...
一般的には1日8時間を超えたときに、時間外労働となり割増賃金(残業代)が発生するということは知られています。 しかし、時間外労働は1日8時間以外にも週40時間を超えたときにも時間外労働となることをご存じでしょうか? さらに言うと、週の途中で遅刻・欠勤・早退をした場合、週40時間を超えた労働時間と...
一般的には1日8時間を超えたときに、時間外労働となり割増賃金(残業代)が発生するということは知られています。 しかし、時間外労働は1日8時間以外にも週40時間を超えたときにも時間外労働となることをご存じでしょうか? 法定労働時間の「週40時間」について 法定労働時間とは、「1日8時間」「週40時間」...