気温が上昇し、熱中症発生リスクが高まる季節となりました。熱中症対策は、会社にとって必須となっていますが、熱中症対策を怠ってしまうと、会社としてどのようなリスクがあるのでしょうか。 まず、会社には安全配慮義務があります。 労働契約法第5条では、「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする」と定められています。 厚生労働省では、熱中症について定義し、予防対策を掲げています。 「職場における熱中症の予防について」より 【熱中症とは】熱中症は、高温多湿な環境下において、体内の水分及び塩分(ナトリウム等)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称であり、めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害、高体温等の症状が現れる。 【熱中症予防対策】①作業境管理WBGT値の低減、休憩場所の整備等②作業管理作業時間の短縮等、熱への順化、水...
カテゴリー:■テーマ別
人事担当者から実際にあがった労務トラブルのご相談事例の一部をご紹介する【労働相談トピックス】。 アイプラスは、様々な業種で人に関する課題解決や経営判断をご支援している人事労務コンサルタント会社です。実際に起こってしまった労務トラブルから、自社で起こってしまった際の対応法や、事前に予防する仕組みづくり...
2024年4月より、採用募集や職業紹介事業者への求人申し込みの際に、明示しなければならない労働条件が追加されます。 労働契約締結時に明示するべき労働条件について、労働基準法施行規則の一部改正により、明示事項が追加されます。この改正に伴い、職業安定法施行規則の労働者の募集等の際に明示すべき労働条件等...
精神障害とは、仕事や私生活におけるストレスにより精神機能に障害が生じ、通常の日常生活が困難になっている状態のことをいいます。精神障害を発病してしまった場合、発病した精神障害が労災として認定されるのはその発病の要因が仕事による強いストレスによるものと判断できる場合に限られます。 精神障害が労災認定され...
職場におけるパワーハラスメントとは 以下の①~③の3つの要素を全て満たすものです。①優越的な関係を背景とした言動②業務上、必要かつ相当な範囲を超えたもの③労働者の就業環境が害されるもの ここでいう『職場』とは労働者が業務を遂行する場所を指します。通常就業している場所以外の場所であっても、労働者が業務...
企業価値向上のための人的資本経営への関心が高まってきている中、人材への投資の一環として、従業員への研修実施や教育訓練へ注力する企業が増えてきています。 人材教育の考え方ややり方は企業により様々ですが、時代の変化に伴う見直しや今後導入を検討している企業にとっては、他社ではどのように実施しているのか気に...
多面評価(360度評価)で「つもりの自分」と「はた目の自分」のギャップを知り、「得意」と「不得意」を認識する。 通常の人事評価は、『上司から部下』のように一方向の評価となります。 多面評価(360度評価)では、一方向からの評価ではなく、仕事に関わる様々な立場の人から多角的視点で評価されるため、上司で...
熱中症対策が必要な季節となりました。会社にとって必須である熱中症対策、怠ってしまうと、会社としてどのようなリスクがあるのでしょうか。熱中症と労災と安全配慮義務について解説です。...