職場における熱中症による死傷災害の発生状況(令和5年)
厚生労働省の公表情報厚生労働省より、令和5年の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)の取りまとめが公表されました。
令和5年における職場での熱中症による死傷者(死亡・休業4日以上)は、1,106人(前年比279人・34%増)であり、全体の約4割が建設業と製造業で発生しています。また、熱中症による死亡者数は31人(前年比1人・3.3%増)であり、建設業(12人)や警備業(6人)で多く発生しています。
死亡災害の事例
「発症時・緊急時の措置の確認・周知していたことを確認できなかった」:28 件
「暑さ指数(WBGT)の把握を確認できなかった」:25 件
「熱中症予防のための労働衛生教育の実施を確認できなかった」:18 件
「糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病や所見を有している事が明らだった」:12 件
◆熱中症対策を怠ると、会社は安全配慮義務を問われる可能性があります。
『熱中症と労災と安全配慮義務』を見る
厚生労働省では、事業主に以下の取組みを求めています。
①暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策を適切に実施すること
②作業を管理する者及び労働者に対してあらかじめ労働衛生教育を行うこと
③糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病を有する者に対して医師等の意見を踏まえた配慮をおこなうこと
詳細は、厚生労働省のお知らせをご覧ください。
令和5年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001100761.pdf
「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン(5月1日~9月30日まで)」https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001100768.pdf
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なお、本記事において引用している行政機関等の発表内容に対するご質問は、発表元に直接お問い合わせ下さい。