【給与計算Q&A】iDeCo(個人型確定拠出年金)の控除はどのようにすれば良いのでしょうか?
給与計算申し込みの締日が毎月20日ため、国民年金基金連合会に申込書が届くのが 20日以前であれば翌月の支払いは1か月分のみとなり、20日より後の場合は、初回の控除は2か月分になります。
社会保険料と同じく翌月控除。拠出限度額は23,000円になります。
また、保険料の払い込みは、
(1)事業主の方の口座からの口座振替により掛金を納付する場合(事業主払込)
(2)加入者の方本人名義の口座からの口座振替により掛金を納付する場合(個人払込)の2種類があり「事業主払込」が企業の給与計算に影響します。
▼ 事業主の方の口座からの口座振替により掛金を納付する場合(事業主払込)
掛金を給与等から控除(天引き)する際に、給与等の源泉徴収税額は、その給与等の金額から社会保険料の金額とiDeCoの掛金を含む小規模企業共済等掛金の額との合計額を控除した残額に相当する金額の給与等の支払があったものとみなして計算します。
なお、法令により、年末調整時にまとめて精算(掛金の控除)をする取扱いはできません。
▼加入者の方本人名義の口座からの口座振替により掛金を納付する場合(個人払込)
年末調整の際に、加入者の方本人から提出された保険料控除申告書の金額に基づいて控除します。
個人払込により掛金を納付された加入者の方には、毎年10月に「小規模企業共済等掛金払込証明書」を、国民年金基金連合会から送付されます。
年末調整の際、「小規模企業共済等掛金払込証明書」を提出するよう案内しておくことが大切です。
なお、年末調整に間に合わない場合は、確定申告が必要となります。
【iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、】
確定拠出年金法に基づいて平成14年1月より制度運用がスタートした私的年金のことです。
これまでの公的年金や確定給付企業年金は、国や企業などの責任においてその資金を運用してきましたが、確定拠出年金は、自分の持分(年金資産)が明確で、自己の責任において運用商品を選び運用する年金制度です。
iDeCoは、国民年金や厚生年金に上乗せされる制度で、老後の所得確保の一層の充実が可能になります。
なお、「iDeCo(イデコ)」の愛称は、個人型確定拠出年金の英語表記(individual-type Defined Contribution pension plan)の一部から構成され、また、「i」には「私」という意味が込められており、「自分で運用する年金」の特徴を表しています。
人事労務ニュース 【アイプレス】も定期的に発信しています。
このコラムサイトで掲載していますので、ぜひご覧になってください。
賃金シリーズ 『賃金とは』
従業員に給与として与えるのは
金銭でなくても大丈夫?
本記事は情報・記載内容は正確を期して提供し、誤りがないよう注意・確認の上、編集されていますが、不完全な記述や誤植が含まれる場合があります。
これらのコンテンツに記載された情報の完全性・正確性および利用結果について完全なる保証を与えるものではございませんので、ご利用は自己責任でお願いいたします。
なお、本記事において引用している行政機関等の発表内容に対するご質問は、発表元に直接お問い合わせ下さい。