コラム・レポート

2023-06-30

多面評価(360度フィードバック)

■アイプラスからのご案内 求人&雇用&人材育成

― 360度からのフィードバックで、人と組織を成長させる ―

多面評価(360度フィードバック)とは、同僚や部下など、立場の異なる複数の人が多方面から評価をします。

「つもりの自分」と「はた目の自分」のギャップを知ることで
「得意」「不得意」を認識する

 

◆多面評価(360度フィードバック)とは◆◇

通常の人事評価は、『上司から部下』のように一方向の評価となります。
多面評価(360度フィードバック)では、その名の通り、一方向から評価するだけではなく、仕事に関わる様々な立場の人から多角的視点で評価されるため、上司には見えにくい言動や仕事ぶりも評価の対象となります。
多視点から評価対象者の現状が明確化されるため、自身で見えていなかった課題の発見に役立ちます。
評価対象者にとって、上司のみならず、同僚や後輩など、様々な立場の人から評価されるため、その評価には公平さと納得感があり、認識した自分の強みや弱みを素直に受け入れやすくなります。

ただし、「ただ多面評価を実施した」として、その評価結果を評価された対象者に見せただけでは、その評価の意図は伝わりにくく、評価された対象者も納得感は得られません。
多面評価を効果的なものとするためには、評価についての適切なフィードバックが大切になります。
多角的視点から集めた評価結果を、評価された対象者に適切にフィードバックすることで、対象者は自己評価と他者評価とのギャップを知り、自身の課題認知とその後のキャリアプランにつなげることが可能となります。

 

◇◆多面評価を実施して得られる効果◆◇

①客観性があり、結果に納得感がある

多面評価は、上司のみならず、同僚や後輩など、様々な立場の人からの意見が集まるため、集まった意見に納得してもらいやすいと考えられます。
上司からの一方向評価では、「上司は働きぶりを見ていない」「恣意的な評価をされた」等、受入れ難く感じてしまうとがありますが、日々一緒に仕事をしている同僚や後輩からの意見は納得感が高く、結果を前向きに受け入れる事ができると考えられます。

②自己評価と他者評価とのギャップを認識できる

自身で考えている姿と周囲が感じている姿とのギャップを認識することができ、「できているつもり」の自分に気づくきっかけとなります。
客観性の高い意見で認識するため、その後の自発的な意識・行動改革を促すことにつながります。

③自身の強みと弱みに気づくことができる

「何ができている」「何ができていない」の評価が、日々仕事を一緒にしている複数人からくるため、これまで見えていなかった自身の強みや弱みに気が付くことができます。
プレイヤーとしての能力が高いのか、育成者としての能力が高いのか、など、多方面から意見が集まることで認識できることがあります。

④人事部門として、人材・組織状況を把握できる

人事部門は、多面評価の結果より、各人材の行動特性が把握できるようになります。
結果を活用することで、人材の異動配置や能力開発の参考情報とすることができます。
また、被評価者とその周囲の関係性を読み取ることもでき、その部署において適切な人材マネジメントが実施されているかを把握することができます。

 

◇◆多面評価を実施する上での障害◆◇

①人間関係悪化の懸念がある

実名で評価を実施した場合に、自身が考えているよりも低い評価を受けたり、批判的なコメントをされたりすると、結果を素直に受止められず、評価者との関係性が悪化してしまう可能性もあります。
また、部下が上司の評価をする場合に、評価によりその後の自分の処遇に影響を与えてしまうのかと不安になり、正直な評価をしないことも考えられます。
評価結果は、長期的に捉えて、自身を改めるきっかけとなるためとても重要であり、評価の匿名性を確保するなどの方法により、公正な評価を実施できるようにします。

②運用に工数とコストがかかる

評価の設計・評価者被評価者の選定・評価シートの準備から配布、回収、集計など、検討するべきことやかかる工数が多くなり、人事部門に負荷がかかります。
外部運営会社の活用等を検討し、掛かる工数を削減、継続的に運用できる仕組みをつくることをお勧めします。

 

 

◇◆アイプラス 多面評価実施の流れ◆◇

 

 

ただ「多面評価を実施した」だけではあまり効果を発揮しません。

多面評価を効果的なものにして、会社が抱える人材課題の解決につなげるためにも、何を目的として多面評価を実施するのかを明確にし、運用方法や評価項目を適正に定め、主観的な評価とならないよう、きちんと対象者へ周知しましょう。
また、一度の実施では効果は限定的なものとなってしまいます。
長期的・継続的な実施を見通した運用方法であることも大切です。

 

 

ご質問や詳しく知りたい方は、ページ下部の「ご相談フォーム」より、お問合せお待ちしてます。
お問合せの際は、「多面評価について」とご記載ください。

 


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