人事担当者のみなさま、そろそろ年末調整の前職の源泉徴収票の回収は終わりましたか?さて… 「退職者から正しい退職理由をヒアリングしたい」ときどき経営者様や人事ご担当者様からご相談される”あるある”相談です。おそらく人事担当や部下を持ったことのある方ならこの「正解のない問い」に出会ったことがあるでしょう。 上司や経営者に「なんで辞めるか何故把握できていないんだ!?ちゃんと数値化しないと改善できないじゃないか!」と言われているのでしょうか。またはコンサルタントに「なぜ辞めるかさえ正確に分かれば歯止めをかけることはできますが、費用対効果を考えると、すべての福利厚生制度を導入してもコストが高すぎて結果が出ないリスクがあります」とでも言われているのでしょうか。どちらも容易に想像できます。 ここで、残念なお知らせがあります。 私はまだ労務の世界に入って10年に満たないですが、確信していることがあります。それは「退職者からは正確に辞める理由をヒアリングすることは、できない」ということです。 退職を決めた人は「何が何でも退職したい」のです。辞めると決めて、それを言い出した...
カテゴリー:人事制度&賃金制度
厚生労働省は15日、労働政策審議会の分科会を開き、「高度プロフェッショナル制度」の議論を本格的にスタートしました。 ・高度プロフェッショナル制度とは 時間ではなく成果で評価される働き方を希望する労働者のニーズに応え、その意欲や能 力を十分に発揮できるようにするため、一定の年収要件を満たし、職務の範囲...
2019年4月1日から順次働き方改革関連法が施行されます。 働き方の見直し内容はいくつもありますが、今回は、3つを取り上げてご紹介します。 【1】施行 2019年4月1日~ / 中小企業は、2020年4月1日~ 時間外労働の上限規制が導入されます。 ▼時間外労働(残業時間)の上限は...
労働安全衛生法では、「常時50人以上の労働者を使用するすべての職場」で衛生管理者を選任することとなっています。 選任した衛生管理者について、専用の用紙(様式第3号:総括安全衛生管理者・安全管理者・衛生管理者・産業医選任報告)に記載し労働基準監督署へ報告します。 ▼衛生管理者の人数は、常...
まだまだ暑い日もありますが、インフルエンザの予防接種を考える時期です。 インフルエンザは、例年12月から3月頃に流行しますが、予防のためのワクチン接種の効果があらわれるまで、接種後2週間程度かかります。また、流行が始まると、ワクチン不足になり都合の良い日に予防接種が受けられない、ということが考えられ...
平成30年10月(予定)より、最低賃金が変更します。東京は、現行より27円アップの985円(時間)の予定です。 毎月月給で給与を支給している場合、時間単価を計算し、最低賃金を下回っているかどうかを見極める必要があります。月給から時間単価を計算する方法の代表例を下記に記載します。 【前提ルール】給与と...
平成27年の労働者派遣法の改正から、平成30年9月30日で3年が経過します。 派遣先事業所と派遣労働者個人単位について、期間制限ルールがあることをご存知でしょうか。 2つの「受け入れ期間制限のルール」 【1】派遣先の「事業所単位」の期間制限 派遣先は、同一の事業所において派遣可能期間(...
二次健康診断制度をご存知ですか? 労働安全衛生法に基づく定期健康診断等のうち、直近のもの(一次健康診断)において脳・心臓疾患に関連する項目に異常があると診断された労働者が、「二次健康診断等給付」を受けられる制度です。一時健康診断の結果に基づいて脳・心臓疾患の発症の予防を図るために医師等により行われる...