よくある質問(Q&A)

労務監査を進めるうえでの、よくある質問をまとめました。

Q:書面審査では、全員分の法定帳票を整備しないといけないのでしょうか?(労働条件審査)

A:様式や項目をチェックするものなので、全員分の内容は参照しません。

人事に関する帳簿類は、備え付けが法律で決められている書類がありますし、備え付けだけでなく、記載する項目が法律で決められている法定帳簿もあります。
労働条件審査の書面審査では、(1)そもそも、帳票が備え付けられているか?(2)備え付けられている帳票に法律で求められている記載事項が記載されているかをチェックしていきますので、全員分のすべての帳票類を参照することは致しません。

 

Q:書面審査では、全員分の帳簿をチェックするのでしょうか?(労働条件審査)

A:書面審査ではサンプル調査にとどめます。

労働条件審査の場合は、個々の従業員の未払い残業の有無まではチェックしませんので、形式が法令を遵守しているのか否かに絞ってチェックをしていきます。
なお、潜在債務調査では個々人の未払い残業の金額など潜在債務を確認していきますので、全員分の帳簿をお借りすることになります。

 

Q:サンプル調査では、どのような対象者をサンプルとして準備すれば良いでしょうか?

A:正社員・アルバイトなど雇用区分の違いでご用意いただくことが多いです。

労務監査では、同一労働同一賃金や時給制の方と月給制の給与計算の妥当性などをチェックします。多くは、正社員、契約社員、パートアルバイトといった雇用区分の違いに応じてサンプルを頂戴することが多いですが、会社の状況によっては、合併を経験している企業であれば、合併前のそれぞれ各社や、複数の拠点で人事・労務管理を行っている企業であれば、拠点別のサンプルを頂戴することもあります。

 

Q:個人情報の問題で提示しにくいのですが。。

A:(個人が特定できる情報はマスキング(黒塗り)にしていただいて結構です。

労務監査は、企業が法令に基づき労務管理を行えているか?問題がある個所はどこか?を特定することが目的です。あくまでも特定の誰かの雇用状況を把握するものではありませんので、個人が特定される情報は基本的に使用しません。弊社に書類をお預けいただく際には、氏名などの個人が特定される情報についてはマスキングをして提出いただいて構いません。

 

Q:業種によって労務監査の審査内容は異なるのでしょうか?

A:基本的には、業種・規模にかかわらず同一の内容を審査します。

労務監査では、法令どおりの帳簿が備え付けられており、適切に労務管理が行われているかを監査するものです。また、労働基準法をはじめとする労働関係の諸法令は業種・規模にかかわらず同一の法律が適用されますので、労務監査の視点は業種・規模にかかわらず同一の視点で監査をしていきます。

ただし、業種や規模に応じて発生する労務問題の傾向はありますので、その傾向については当社の労務相談の知見を踏まえて、重点的に監査を進めていきます。
例えば、IT企業であれば裁量労働制の適用範囲の妥当性であったり、製造業であれば、繁忙期の要員管理や、シフト勤務の適切な管理がなされているか?などを重点的に審査をしていきます。

 

Q:問題点は労働基準監督署や年金事務所に報告されるのでしょうか?

A:結果を行政当局に通報することはありません。

労働基準監督署・公共職業安定所・年金事務所等の調査ではありません。仮に審査で問題点が発見されたとしても、貴会は、左記当局に対して直ちに是正報告等の義務は発生しません。

 

Q:どのような流れで審査が進むのですか?

A:事前打ち合わせ~書面審査~アンケート・インタビューの実施~監査結果の報告という流れになります。

最初に、顔合わせをしたのち、その前後で管理帳票をお借りし書面審査を行います。書面審査と並行し、従業員満足度アンケートやインタビューを行い貴社の労働環境を監査していきます。監査結果を取りまとめた報告書を作成し、監査結果の報告書を提出する流れになります。

 

Q:関係部署とギクシャクするのは避けたいのですが、、、

A:事前にご心配事項や配慮すべき点を伺い、ご懸念にもとづき労務監査を進めていきます。

労務監査では、適切な労務管理がされているか確認することの先には、労使関係の良好な関係作りにつながっていきます。たとえば、人事と現場の関係や、現場の上司と部下たちの関係など、労務監査が終わったあとも継続的に人間関係が続いていきます。労務監査で現場の責任者や人事担当者に対してダメ出しをすることが目的ではなく、適切な労務管理を目指していくことが目的ですので、関係者同士の人間関係を損なうようなことは致しません。
労務監査開始前の事前のお打ち合わせで、現場の実態をお伺いし配慮すべき点があればその点を伺い、現場で監査を行う際には十分にご懸念やご要望に配慮致します。もちろん、労務監査を甘くする等の手心を加えることはありません。

Q:必要な資料が何か良くわからいのですが、全部集めないとダメでしょうか?

A:分からないことも一つの示唆です、いまある情報で結構です。

労務監査は、「労働条件が満たされているか?」「従業員がライフワークバランスを維持して働けているか?」などを審査するものです。労務監査や労働条件審査を受けるために、わざわざ残業や休日出勤をしたり、正確な情報を調べる必要はありません。当社から頂戴したい資料のチェックリストをお渡しますので「ある」「ない」「わからない」に丸を付けて回答ください。